猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)

猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)

タイトルと帯につられて買いました。帯の文句「あまりの幻想に、笑い転げる。」というのはすごい誘い文句だなと思います。中身は陽気なジョークがあふれる、幻想と現実が地つなぎの世界をポジティブに生きる人たちを描いた好感の持てる短編集です。さらっとさっぱり、笑い転げたりはしませんでしたがくすっと笑える感じです。世界そのものの善悪の基準が明確で、別に悪を断罪しているわけではないのですがそれなりに因果応報がきちんと描写されています。児童書の人だと聞いて納得しました。